林檎とレールのあいだ

Apple製品や鉄道旅行について書いたり書かなかったり

僕とコーヒーとレールのあいだ

いやー、今日は久々に自分の中にあるミーハーな部分を最大限に発揮してきました。
一日に、二つも新しい店を開拓してしまいましたから。

 

一つ目は渋谷にできたタコベルです。タコスの店ですね。

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実は、日本再上陸なのだそうですが、知りませんでした。
まあ、新しくできたと聞いたらとりあえず行ってみるもんです。
お店は大通りからちょっと路地に入ったとこにありました。

まだまだ話題の店ということで店の前には予想どおり行列ができていました。

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店の中も混雑してます。

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壁に注文の仕方が書かれていました。

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今回は、まあ最初ということで、オーソドックスにタコスを注文。
注文してから出てくるまでが長かったです。
お店の前に並んでからタコスにありつくまで約1時間でした。

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お味の方は、、美味しかったですよ。
ポークとビーフを両方頼んで、出てきたものがどちらがどちらか分からなかったですが、サワークリームが入っていて良かったです。
ただ、ものすごく、食べづらい。手が油だらけになる覚悟が必要です。


タコスとか普段全然興味ないんですけど、また食べに来たいと思います。

 

そして、タコスでお腹いっぱいになった後に行ったのが、ブルーボトルコーヒーです。
清澄白河にできた、こちらは日本初上陸のコーヒー屋さんですね。
開店当初は激混みで、そこまでして飲む気もなかったのですが、つい先日ネットに「ブルーボトルすでにガラガラ」みたいな記事を発見し、それなら試しに行ってみるかと思い行ったのですが、全然、長い列できてるし。

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このブルーボトルコーヒー、コーヒー界のAppleとか言われているらしいです。

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確かに似てるね。(そこじゃない)

 

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レジもiPadでしたしね。(そこじゃない)


注文自体は、まあこれは後でお話ししますが、僕もコーヒーには結構うるさいのでブレンドってやつにしておきました。


こんな感じで、お客の目の前でビーカーみたいな容器に一杯一杯入れてくれます。

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そしてこれが出てきたブレンド。ありつけたのは並んでから1時間ぐらいでしたかね。

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そして肝心のお味は、、実に酸っぱい。コーヒーってこんなに酸っぱいの?
正直、ブラックではあまり飲めませんでした。
砂糖とミルクをたっぷり入れてなんとか飲めた感じ。いやー、コーヒーって深いですね。(意味不明)

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まあ僕もですね、コーヒーとの付き合いはもう優に30年は超えていますから「通」なんてもんじゃないですよ、相当なもんです、ええ。

なんたって、実家の食卓にはいつも、『NESCAFE Excella』が鎮座ましましていましたから。通称「茶色い粉」ですね。

 

小さい頃、母に連れられて近くのスーパーに買い物に行くと母は決まってこの『NESCAFE Excella』に手を伸ばすわけです。
大きいサイズの瓶だと、子供の片手では持てないほどの大きさでずっしりくるものでした。


で、その『NESCAFE Excella』を棚から取り出す時、すぐ隣に正確には金色ではないんだけれども、金色を醸しだした四角いキャップのコーヒーが売られているわけです。子供心にも、こっちの金色みたいな方がより価値のあるものではないかと感じるわけです。
で、ある時、「なんでこっちにしないの?」と母に聞いたところ、一言。

「そっち、高いから。」
ですよね、うちビンボーですもんね。もうこの一言は、何にも勝る魔法の言葉で、その後、一切の問答が消えてしまうわけです。
その金色のヤツというのは、ご存知『GOLD BLEND』ってヤツで、実際ちょっと高いんですね。


でも当時の僕がこの『GOLD BLEND』ってヤツが気になったのは、こっちの方が美味しそうだとかそんな高尚なことではもちろんありません。

僕が『GOLD BLEND』を見て思っていたのは次の2つです。


1つ目はいったいこの蓋はどうやって開けるのだろうかということです。『NESCAFE Excella』は丸い瓶に丸い蓋なので回せば開くのは誰でもわかります。しかし、『GOLD BLEND』の蓋は四角いのです。四角い瓶に四角い蓋がしてあれば、これはもう回りません。
ではどうやって開けるのか。ただ単に上に引っ張るのか、それとも思いもよらない方法なのか。店の商品に手を出すのは固く禁じられていたので、この問題を解決するには買ってもらうしかありません。しかし、それは当分無理そうでした。


2つ目は、『NESCAFE Excella』が茶色い粉なのに対し、『GOLD BLEND』は茶色い粒というか砂利みたいなものが詰まっていることです。しかもその砂利加減が、鉄道の線路に敷き詰めらたバラストと呼ばれるあの砂利を彷彿とさせるのです。もちろん大きさは違います。でも形がバラストそっくりなミニチュアのように見えて仕方なかったのです。

すると次に浮かぶのは、これをプラレールの脇に敷き詰めたら本物のレールそっくりになるのではないかという発想でした。頭の中ではすでに大量の『GOLD BLEND』がプラレールの両脇に敷き詰められ、485系特急型車両がその上を颯爽と走っている姿が浮かんでいます。部屋の絨毯はすでにコーヒーまみれです。しかしその間に母はレジに進んでいました。残念ながらこれも実現することのない夢に終わりました。

 

そんなことを思い出しながら飲んだブルーボトルコーヒー

僕のコーヒーの知見も、今回、本物に触れたことでさらに一皮むけたのではないかと思っています。