林檎とレールのあいだ

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ソニーのものづくり力をPowerBookに見た

いやー、今回のAppleの発表内容は予想されていたにもかかわらず、実際に発表されるとやはり驚かされますね。

 Apple WATCHはもちろんのこと、Mac Bookも実に素晴らしい。

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バッテリーの形まで変えて薄くするとはいやはや、あのいびつな形のバッテリーの切り落とされた電極の部分は廃棄されてしまうのか再利用しているのか、職業柄気になります。

そして久々のカラバリ。あの美しいゴールドのMac Bookをドヤ顔して広げてみたいものですなぁ。

まあ、先日ノートPCを衝動買いしてしまってそんな余裕はないので今日の発表は口惜しいだけですけどね。

 

 

そんな素晴らしいMac Bookの歴史も、さかのぼればPowerBookに行き着くわけです。まさにAppleのノートの歴史はこのPowerBook 100から始まりました。

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そのPowerBookを今でも何台か持っているわけですが、先日書いたように、何もしていないのに液晶が割れるなど、日に日にその状態は悪化する一方です。

 すでに今では液晶だけではなくヒンジも崩壊し、もはや液晶の開け閉めはおろか、原型を止めるのも難しいぐらいの有様です。

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これ、かなり頑丈な本体側のヒンジを受ける液晶側はプラスチックなので強度的に釣り合わずに崩壊しています。

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それにつられて液晶側のカバーもろとも取れてしまいました。もうどうすることもできません。

 

このグレーのPowerBookシリーズの頃はAppleも厳しい時期で、品質的にも明らかに粗悪になっていく一方でした。この写真はPowerBook 150ですが、あの超ハイエンドマシンだったPowerBook 180cも同じ有様です。

次のシリーズであるPowerBook 550cも多分同じ結末になることが予想されるので怖くて液晶を開けることもできません。開けようとするとミシミシ言います。

 

さすがに10年以上も経つと、経年劣化で仕方ないのかなぁと思うのですが、ちょっと待ってください。何か気づきませんか?

 

そう!最初に紹介したPowerBook 100の写真!

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これは現在の姿です。液晶も割れておらず、ヒンジも全く問題ありません。ほんとに全くです。

僕が持っているPowerBookの中で、唯一、PowerBook 100だけが、今でも原形をとどめ立派な姿をしたままなのです!

 

この違いは何か!そう!このPwerBook 100だけが我らがソニーなのです!

しかもこのPowerBook 100は壊れていないだけではありません。もともと、液晶の開け閉めもスムーズで、止めたところでピタッと止まるのです。他のモデルだと遊びが大きくて、止めたところからだいぶ戻ったところで止まるので使い勝手が悪かったです。

 

この頃のソニーは、のちにアイボを発売する頃の絶頂期に向けてまさに勢いを増し始めた頃ではないでしょうか。ソニーのものづくり力が 今頃になってPowerBookを通じて遺憾なく発揮されていることが分かりました!(大げさ)

 

そんなソニーも今では落ちぶれただの何だのと言われ、実際に、製品の質もよくないように感じられます。 

もう何度も書いていますが、もう一度、あの頃のかっこいいソニーに復活して欲しいです。

頑張れソニー